先日の「映画:梅切らぬバカを観て」の続きのようなものです。
少しでも障害者のことを知って頂きたいとの思いです。
(本の表紙の写真を貼ることは、著作権侵害の可能性があるとのことから、楽天市場のリンクに変更しました)
|
この本のサブタイトルは「障がいのある人と一緒に、今日もせっせと街を耕して」です。
著者の高崎 明さんは、現在は「NPO法人ぷかぷか」の代表(2021年11月現在)です。書籍には理事長と書かれていますが、法人設立者です。
高崎さんは会社員から一念発起し教員へ転身。転身時にいろいろあり養護学校(現在は特別支援学校という呼び名が一般的)の教員になられました。そこで出会った障害児たちに惚れ込み、退職されるまで養護学校の教員一筋。
退職後は退職金を投げうってパン屋さんを設立。
そのパン屋さんは、障害者と一緒に美味しいパンを焼き、買いに来るお客さんが障害者と出会える場所。障害者とホッとするような出会いを積み重ねることで、彼らと一緒に生活していった方がいいよね、という思いを多くの方に抱いて頂く場所、というお店です。設立当初は、近所のお店などから「売り子の声がうるさい」「店の前をウロウロするな」といった苦情が相次ぎ経営はうまくいかなかったそうです。
また、従業員(障害者)に「いらっしゃいませ」「ありがとうございました」といった接客の基本を教えようと講習会を行なっても、逆にぎこちなくなってしまい、講習会は中止。結局は従業員(障害者)が自然のままに接客するお店に。
でもやがてお店は軌道に乗り、今ではお総菜屋さんやお菓子屋さん、農園まで広がっています。
また地域のイベントへの参加や、演劇ワークショップを通して地域の方々との触れ合いへと発展しています。
ここまでが大まかな本の内容です。
何故発展できたのか?
それは地域の方々に受け入れられたからに他なりませんが、お店の狙いにあるように「出会いを重ね、出会いを通じて、障害者への理解が深まったから」だと思います。
障害者は全然怖くありません(妙な言い方かもしれませんが)。この本の中では障害者のことを「ぷかぷかさん」と表現していますが、ぷかぷかした人ばかりです。
障害者も出かけましょう!
一人で出かけるのが難しい障害者が多いですが、親や介助者と一緒にいろんな場所に出ましょう。出かけて多くの人に存在を知ってもらいましょう。
(安全確保が難しい場合もあるかもしれません。ヘルパーさんと一緒に、複数の家族合同で出かけるという方法はいかがでしょう。場合によってはリードもありです。安全には変えられません。リードが普通に受け入れられる日がくることを信じて)
街の皆さんも障害者が身近にいることを知ってください。思っている以上に身近に。見たことがないのであれば、遠慮して出てこないだけかもしれません。
変な声を出すこともあります。突然大声をあげたり、走り出したりすることもあります。騒音が人一倍苦手な人もいます。強い光が苦手な人もいます。
でも心は純粋なんです。人を騙したり、貶めたり、傷つけたりするような気持ちは全く持っていません。
(我が家のたいどんのような知的障害児に限ったことかもしれません。悪く言うつもりはありませんが、知能が一般レベルの方は、やはりいろいろ考えるかと)
楽しいことがあれば笑います。悲しいことがあれば泣きます。喜怒哀楽は皆さんと同じです。
もしも近くに障害者施設ができることになったら受け入れてください。
特に何かをする必要はありません。
障害者も皆さんと同じような生活ができるよう、拒絶せず、受け入れてください。
障害児の親の気持ちです。お願いします。
<未来へ向けての私は>
たいどんが安心して生活できる環境づくりに協力していきます。
たいどんと一緒に出かけます。
ちょっと変わった親子、でも見ていて面白い親子、になります。
ではまた。
NPO法人ぷかぷか – 彼らとはいっしょに生きていった方がいいね (pukapuka.or.jp)
人気投票にエントリー中。
よろしければクリックをお願いします。