ずかとも(私):過活動膀胱を患う頻尿おやじ。永遠の20歳(本当は丙午生まれ)
8月14日にNHKで放送された番組
【デジタル・ウクライナ】
ちょっとした衝撃を受けたので備忘録的にここに記しておきます。
(【NHK+】で21日午後5:59までなら視聴可能)
- 宇宙を制する者が世界を制する
- クリミア半島併合時にもロシアは通信施設を攻撃(占拠)した
- イーロン・マスク氏(スターリンクシステム)登場
- ロシアのウクライナ侵攻を事前察知したのも人工衛星
- ロシアの戦争犯罪をあばく人々
- 終わりに
宇宙を制する者が世界を制する
タイトルは「デジタル」ですが、宇宙に浮かぶ「人工衛星」が重要な役割を担っています。この人工衛星を用いて様々な情報を集め、そして分析する。人工衛星から得られる情報を制する者が世界を制すると。
番組で紹介された具体例を挙げていきます。
クリミア半島併合時にもロシアは通信施設を攻撃(占拠)した
2014年、ロシアはウクライナのクリミア半島を強制的に併合しました。その際ロシアはクリミア半島にある通信施設を(親ロシア派が)占拠しています。そのためクリミア半島の人々はウクライナ政府が発信する情報ではなく、ロシアが意図的に流すフェイクニュース(偽情報)にしか接することができなくなってしまいました。
その結果、クリミア半島の人々はそのフェイクニュースを信じ、ロシアへ味方するようになっていったそうです。この経験からウクライナは通信・インフラ施設の強化に力を入れるようになりました。
そして今のウクライナ・ロシア戦争においても、ロシアは通信・インフラ施設を狙っています。再びウクライナ国内にロシアが捏造するフェイクニュースが広まるのでしょうか?
イーロン・マスク氏(スターリンクシステム)登場
ウクライナに味方する友好国(日本は含まれていないんでしょうね)は、ロシアが通信施設を攻撃してくるとウクライナに警告を発していました。ウクライナ政府もそれを理解していました。そして実際にロシアの攻撃で通信施設は大きな打撃を受けてしまいます。
一方でウクライナのフョードロフ副首相は、ロシアの侵攻から2日後にイーロン・マスク氏に「スターリンク(人工衛星を使った通信サービス)を貸してほしい」とメッセージを送っています。その要請にイーロン・マスク氏が応え翌日には10000基を超える地上用の小型アンテナがウクライナに届けられました。
ドローンを飛ばして得た情報を素早く味方の攻撃部隊に報告し、そしてロシア軍が動く前にそこを叩く。こうして大きな成果を上げています。
ウクライナはスターリンクの活用により、ウクライナ国内はもとより世界中とつながり続けています。
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ロシアのウクライナ侵攻を事前察知したのも人工衛星
SAR衛星という人工衛星があります。これは電磁波を自ら発信しその反射を捉えることで地上の様子を把握できる衛星です。一般の衛星は太陽の光を利用しているため夜や厚い雲に覆われると地上の様子が分かりませんが、このSAR衛星は雲の下の様子も把握することができるそうです。
ロシア軍は雨の日や夜中に怪しい動きをしていました。部隊をウクライナ側へ移動させていたのです。それを察知したのがSAR衛星。その情報を得たアメリカなどの先進諸国はロシアによるウクライナ侵攻に確信を持ちました。そしてそれが事実となったのです。
ロシアの戦争犯罪をあばく人々
Open Sourse Intelligence(通称 OSINT)。
今の時代、様々な人工衛星の情報が一般の人々でも活用できるようになっています。その一般公開されている情報を分析し、独自の情報を得る方法がOSINT。
例えば(世界中の)温度が高い場所を示す情報が公開されています。ウクライナのある地域の温度が数日間にわたって高い状態が続いていることから「攻撃を受け燃え続けているのではないか」と分析する人たちがいます。
こういう人たちが今、ロシアの戦争犯罪の証拠を見出し罪をあばいています。
民間人殺害をロシア政府は否定していましたが、OSINTの人々によりロシア政府の発表は嘘であることがあばかれました(衛星写真に写っていたご遺体はロシア軍が駐留していたころからあったとの証拠が明らかにされました)。
一昔前なら隠せた嘘も、今の時代は隠せなくなっています。宇宙を制する者が世界を制する理由の一つでしょうか。
しかし問題も
ロシアの罪、戦争犯罪をあばいてもそれを裁けるかどうかです。
プーチンを投獄できるのか?
ロシアに何らかの代償を支払わせることができるのか?
我々諸外国がロシアに対してどういう行動をとるのか。
行動のみが真実!です。
一縷の望み
ロシア国内でもこの戦争に反対を投じる人たちがいます。それも若い人たちに多くいます。若い人たちは自ら情報を集めて判断し、この戦争は間違っていると結論づけています。若い人たちの今後の行動に一縷の望みを持ちたいと思います。
(年配者の情報収集は(ロシア政府のフェイクニュースを流す)テレビがメインですから)
終わりに
ウクライナとロシアの戦争を題材にした番組でしたが、情報やデジタル技術の重要性が認識できたと思っています。これからの社会、これらをうまく開発し、活用できるかが生き残るカギになると思います。こういう人材を育成し、確保できるかどうか。
いち早くイーロン・マスク氏にメッセージを送ったフョードロフ副首相。台湾のオードリー・タン氏。他にもたくさんの実力者がいるのでしょう。
ふり返ってみて我が国、日本。政治の中枢にデジタル技術に明るい人材はいるのでしょうか?宇宙開発を手掛けているホリエモン氏など民間には多くいると思いますが、大切なのは政治の中枢にいること。老齢政治家のように「検討します」「専門家に聞いてみます」では遅く、すぐにでも判断し指示を出せる人がいないと手遅れになってしまいます。
(イーロン・マスク氏にメッセージを送るにしても「検討します」「いくら必要なの?」「本当に役に立つの?」などとウダウダしそうな政治家連中ばかりだと思いませんか?変化を起こせない老害だと思いますよね?私の偏見かもしれませんが)
ふり返ってみて私の会社。ITを扱う部署はあるのですが専門知識を持った人がいるのかどうか分かりません。ましてや数年ごとに人事異動で部長や管理職(一般職や社長もですが)が変わっている現実。あまり期待は持てません(だからと言って転職するつもりもないのですけどね)。
以下に紹介する方【2030年の未来予測@広島弁フューチャリスト友村晋さん】の動画がおもしろいです。IT事業部を作って満足するのではなく、WEBマーケティング事業部やDX事業部を持たないと生き残れないよって(肝心なのはその中味です)。
2030年の未来、転職におすすめの業界や会社のホワイト企業の選び方6選、ガチでおすすめの見極め方 - YouTube
明るい未来が見えない私の会社、私の業界。
まずは私の部署の中だけでも変化を起こし生産性を上げていきます。
できれば(万一のためにも)副業で稼げるようにもなりたいですね。ブログ?それともモデル(何の)?
ではまた。
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