ずかとも(私):過活動膀胱を患う頻尿おやじ。永遠の20歳(本当は丙午生まれ)
社会人になって32年。
個人的には幸せなことだと思いますが、ずっと同じ会社に勤め続けることができています。
厳密にいえば、分社化・子会社化され、入社した会社とは違う会社となっていますが。
でもこれから先は転職することが当たり前の世の中になりそうですね。
これについては別の記事にて整理したいと思います。
話を戻します。
会社に入っての最初の上司はSさんでした。
Sさんは口の悪い上司で
「死んでしまえ」
「窓から飛び降りろ」
「給料返せ」
といった、今ではハラスメントとして扱われてしまうNGワードが出まくる上司。
でもフォローもしっかりされる上司で、会社の近くの飲み屋さんによく連れていってもらいました。
そこでもSさんと口げんかのようなことに発展することがありましたが、根に持たないサッパリした上司でした。
そのSさんに言われた言葉があります。
入社して3年目くらいだったでしょうか。
「お前(私ですね)がその部署からいなくなっても、その部署が困らないようにしろ」
一言一句を正確に思い出すことはできませんが、そんな意味のことを言われました。
それがずっと心に残っています。
言われたのはお酒の席でだったかな??
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最初は言葉の意味がよく分かりませんでしたが、年を取るにつれ、経験を積むにつれ、異動を重ねるにつれ、その意味が何となく分かってきました。
当時の会社では、その人個人の知識や経験に頼る部分が大きく、その人がいなくなると困ってしまうことが多くありました(今でも多少はありますが)。
仕事には大きく分けて2つの仕事があると考えています。
一つ目は何か新しいことを考える・始める仕事。
例えば今ある設備を新しいものに更新するときに、最適な設備を考えて導入するといった仕事。
二つ目は定期的に繰り返し行われる仕事。
例えばナントカ会議の資料作りや、月末月初の費用処理など。
一つ目の仕事は新しい技術や法律・規制といった環境の変化に適応させる必要があります。こういった仕事は常に変化を求められるため、私がいてもいなくても関係なく変化し続けるものだと考えていました。
二つ目の仕事は言ってしまえば単純な繰り返し業務です。こういった仕事はパターンさえ決めてしまえば誰がやっても同じでなければいけません。
しかしながら実際に関わってみると
- 誰に聞けばいいのか分からない
- 個々人でやり方が違う
- そもそもどの部署がすべき仕事なのか
という問題点がありました。
そこでそういう問題点を見つけるたびに
- 情報伝達ルートの明確化・ルール化
- マニュアルの整備・標準化
- 各部署の機能と役割の整理
といったことを行なってきました。
そうすることで、私がいなくなっても、これらの仕事については誰でもできるようになるだろうと考えて。
でも半分正しくて、半分間違っていたことに気づきました。
二つ目の仕事も多かれ少なかれ変化はするんですよね。
組織体制が変わったり、それこそ法律等の変化で手順が変わったり、やるべきことが増えたり減ったり。
そうした時に何をすべきなのか分かりますよね。
変化が起きたら改めて上記の1~3を見直す必要があるのです。
変化が起きると、担当者はそれに合わせて仕事の内容や方法を変えて対応します。なので一見何の問題も起きていないように思えるのです。
でも私の会社の場合、特に2のマニュアルの作り直しが抜けてしまうのです。
なのでいつまでたっても仕事の引継ぎは口伝えが主な方法。
その人がいないと分からなくなる。
そこで気づいたわけです。
変化が起きたときに、同じように1~3を見直し、それに合わせてマニュアルや仕組みを作り直すこと(の指示も含めて)ができる「人」を育てることだと。
やっぱり会社は「人」なんですね。
どんな仕事においても、自分だけのことではなく、周りの人のこと、後から来る人のこと、いろんな人のことを考えて仕事ができる人。そういう意識を持った人。
はてさて、どうすればこういう人が育つのでしょうね。
お酒を飲みながら考えてみます。
そしてSさんのように、お酒の場で部下や後輩たちに話をしてみます。
なので、部長、交際費、ください。。。
(数年前から事前申請が必要になり。。。自由に使えないのです。。。)
そういう飲み会なら、会社の役にも立ちますし、Sさんも草葉の陰で喜んでくれると思いますよ。
あ、まだ生きてるわ。。。
ではまた。
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