ずかとも(私):過活動膀胱を患う頻尿おやじ。永遠の20歳(本当は丙午生まれ)
観ました。
【侍タイムスリッパー】
上映時間はなんと2時間を超える131分ですが、あっという間に終わってしまいました。また終わった時には【あ~、このまま続きを見続けたい】と思うほどの感動の映画でした。
物語は幕末の動乱の時代から始まります。
会津藩の手練れ剣士、山口馬木也演じる高坂新左衛門が、会津藩の同僚藩士とともに、長州藩の剣士、風見を夜襲するシーンから始まります。
同僚はたやすく打ちのめされ、その後、高坂と風見の真剣勝負が繰り広げられる中、突然の驟雨が二人を包み、落雷が高坂を襲います。
気を失った高坂が目を覚ますと、そこは太秦映画村の時代劇の撮影現場。
戦国自衛隊の反対版で、幕末の武士が現代にタイムスリップするという話です。
目覚めたばかりの高坂は、時代劇の撮影シーンに迷い込み、ちょっとしたドタバタを演じながらも、助監督の山本優子(演者:沙倉ゆうの=とっても可愛いの。45歳だって。驚き!)や、お寺の住職夫妻、殺陣師の師匠に助けられながら、武士の心を胸に今を一生懸命生きて行きます。
そこで得た天性の職(?)が時代劇の切られ役。
時代劇そのものが下火となる現代において、切られ役一筋で生きて行こうと決意する高坂新左衛門。
ところがある日、今は現代ドラマの大御所俳優ながらも、かつては時代劇の主役として名をはせた俳優から「最高の時代劇をつくろう」と声がかかるのです。
(その時代劇のタイトルは【最後の武士】)
なぜ切られ役を始めたばかりの高坂新左衛門に白羽の矢が立ったのか??
(その理由もおもしろい!)
【最後の武士】の舞台は奇しくも高坂新左衛門が生きていた幕末。
切られ役としていき行く中で、高坂新左衛門は徳川幕府の滅亡と会津藩の悲惨な最期を知るのですが、その無念さを心に抱きながら【最後の武士】の撮影に臨み、最終シーンの主役との決闘に挑みます。
殺気すら感じさせる高坂新左衛門と主役俳優との間で交わされる会話、それはまさに徳川の世を守るという志のもと散っていった武士たちと、新しい日本をつくるために散っていった武士たちの、ともに真っすぐで、熱い気持ちのぶつかり合いを物語っていて、映画館にいた多くの人たちの胸を熱くしたに違いありません。
幕末の武士が現代にタイムスリップするという突飛な(?)映画ではありますが、笑いあり、涙ありのとても印象に残る素晴らしい映画でした。
(なんでしょう、日本人が持っていた(今も持っている?)他人を思う心みたいなものを思い出したような気がします)
映画と言えばハリウッドで製作される大規模な映画ばかりが注目を浴びている昨今ですが、日本の映画にも素晴らしい、素敵な映画があることを、我々日本人が知り、そしてもっともっと盛り上げていきたいものですね。
侍タイムスリッパー、お勧めです!
明日、カミさんも観にいく予定です。
むちゃくちゃおもろいでぇ~!!
ではまた。
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