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聴神経鞘腫:現在の症状と前触れ的な症状

ずかとも(私):過活動膀胱を患う頻尿おやじ。永遠の20歳(本当は丙午生まれ)

 

突然の難聴から「聴神経鞘腫(ちょうしんけいしょうしゅ)」が見つかった私。

今思えば「あの症状が前触れだったのかも?」と思えることもありました。

自分自身の気持ちの整理もありますが、同じ症状で心配されている方もいらっしゃるかもしれないので、聴神経鞘腫のことや、私の症状、感じた前触れについてまとめておきます。

 

 

 

神経鞘腫発見に至った経緯

突然の難聴:耳鼻科受診

ある朝、目が覚めると左の耳に違和感を感じました。耳の中に水が入っている感じ。また普段からある耳鳴りがいつもより大きく感じました

約4年前にも同じ症状があり、自宅近くの耳鼻科に駆け込みました。その時は【突発性難聴】と診断され、薬を処方して頂きすぐに快方に向かいました

 

今回も薬ですぐに治るだろうと思っていたのですが、薬を飲み始めて1週間たっても元には戻りませんでした。耳鼻科の医師の話では

  • 突発性難聴は再発しない
  • 投薬治療をしても治りが悪い(約1週間経過)
  • 聴覚の神経に腫瘍ができて難聴になるケースもある
  • 脳神経外科MRI検査を強く勧める

ということで、まさかとは思いながらも脳神経外科に行く決心をしました。

結果は聴神経鞘腫が見つかったわけですが、耳鼻科の医師の指摘、アドバイスがなかったらどうなっていたでしょうね。いい医師だったということですね。

 

神経鞘腫発見:脳神経外科受診

耳鼻科の医師にMRI検査を勧められたその日、まだ時間があったので脳神経外科に行きました。その脳神経外科も自宅の近くにあり、過去に何回か通ったことがあります。

脳神経外科の医師に「難聴が改善せず耳鼻科の医師にMRI検査を勧められた」ことを伝えすぐにMRI検査を受診。

脳神経外科の診断は【聴神経鞘腫】というものでした。

 

 

神経鞘腫とは

脳神経外科の医師が説明してくださいました。

耳の奥にある蝸牛から聴神経が伸びていて、それが脳につながっている。

 

<聴神経の図>

脳神経外科医 大橋元一郎先生のHPより

 

その聴神経は刀の鞘(さや)のようなもので覆われていて、その鞘が膨らみ腫瘍になったものが聴神経鞘腫である。

 

<聴神経鞘腫の図>

東海大学医学部脳神経外科HPより

 

その鞘が膨らみ、中の神経を圧迫することで、その神経の機能が阻害される。

 

聴神経には ①聴覚神経 と ②前庭神経 があり、前者は文字通り音を聞くための神経、後者は身体のバランスを感じるための神経で、それらの機能が悪化すると、耳の聞こえが悪くなったり、身体のふらつきを感じたりするそうです。

 

良性の腫瘍ではあるけれど

神経鞘腫自体は良性の腫瘍であり命の危険はないそうです。

しかし放置しておくと大きく成長することもあり、腫瘍が大きくなると他の神経にも悪影響を及ぼすそうです。

他の神経と症状には以下のようなものがあります。

  • 顔面神経:顔がゆがむ
  • 三叉神経:顔のしびれや痛みを感じる
  • 外転神経:モノが二重に見える

またさらに悪化すると小脳脳幹を圧迫するようになり、小脳を傷つけるとまっすぐ歩けなくなったり、脳幹を傷つけると呼吸が止まったりして命に係わることもあるとか。

良性とはいえ侮れない腫瘍です。

 

SURVIVORSHIP.JP HPより

 

はしぐち脳神経クリニックのHPより

 

 

現在の症状

上述のようになかなか大層な病気ではありますが、現在ある自覚症状は

  • 難聴(音が聞き取りにくい)
  • 耳鳴り(いつも以上に音が大きくなった気がします)

頭痛や吐き気と言ったものはありません。そのため軽く見過ごされがちなのかもしれません。

 

前触れのような症状

耳鼻科では「めまい」を聞かれ、脳神経外科でも「めまいふらつき」の有無を聞かれました。

この時は本当にめまいやふらつきはなかったのですが、言われて思い出したことがあります。1~2年前から以下のような症状がありました。

  • 何もない平らな床でつまづく
  • 歩いていると突然左足が小さなくぼみに落ちたような感覚に襲われる

(不思議なことに、ここ最近は上記の症状は出ていません)

今となって思うことではありますが、腫瘍が大きくなり、前庭神経を圧迫し、バランス感覚に悪さを働いていたのかもしれません。

 

めまいやふらつきを感じたら、念のためにMRI検査をお勧めします。

検査自体に痛みは伴いませんし、時間も20分くらいです。料金も約6千円くらいでした。

 

治療方法

神経鞘腫に対する処置は3つあるようです。

  1. 経過観察
  2. 定位的放射線治療
  3. 外科手術による摘出

 

経過観察

腫瘍が大きくなる速さには個人差があるようで、腫瘍が小さいうちは経過観察となることもあるとか。しかし今の医療技術では腫瘍の大きさが3cmを超えてしまうと外科的手術となります。小さいうちに治療したほうがよさそうです。

 

定位的放射線治療

代表的なものがガンマナイフといわれる治療機器による治療です。約3cm以下の大きさのものに有効のようです。

ガンマナイフは脳内の病巣部の一点に、192個の細かいガンマ線を集中的に照射し、開頭手術をせずに病巣をナイフで切り取るように治療できるとのこと。照射を受けた病巣のみが徐々に凝固・壊死し、ガンマ線が貫通した頭皮や骨、神経などへの影響は小さいようです。

しかしいろいろなHPを見てみると、ガンマナイフ治療後に、まれに腫瘍が大きくなることもあるらしく治癒率は100%ではないようです。また聴力も元に戻るとは限らないらしく、どちらかと言えば悪化していくことが多いそうです。

少々心配ではありますが、頭蓋骨に穴をあける開頭手術のことを考えると、まずはガンマナイフでの治療を考えてしまいますね。

 

<ガンマナイフ治療器のイメージ>

藤元メディカルシステムのHPより

 

因みにガンマナイフ治療器がある病院は、広島市は「たかの橋中央病院」の一つだけのようです。広島県に範囲を広げると福山市にもう一つ。お高い機械なんでしょうね。

 

外科手術による摘出

文字通りの手術です。

耳の後ろの頭蓋骨に穴をあけ、そこから顕微鏡などを挿入し腫瘍を切除、摘出します。その際に神経を傷つける可能性もあり、患者への負担はもちろん、後遺症の心配も大きな治療方法です。

 

<外科手術のイメージ図>

脳神経外科医 富永紳介先生のHPより



おわりに

MRI検査を受けた脳神経外科で紹介状を書いてもらいました。その時のMRI画像を記録したCDも持って病院に行くことにしました。

もうこうなったらジタバタしても仕方ない。

今後の検査や治療、症状などについても記録し公開できればと思います。

 

ではまた。

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